A-LINE / 不動産売却ガイド
売買代金の受領と鍵の引渡しが終わってから、「給湯器が動かない」「残っている家具を処分してほしい」と連絡が来ることがあります。売却後の行き違いを減らすには、契約の約束を確認し、引渡し時の状態と引き継いだ物を記録しておくことが役立ちます。
編集:株式会社A-LINE
更新:2026年9月24日
この記事のポイント
- 設備、残置物、修繕、費用精算の約束を、引渡し前に再確認します。
- 写真だけでなく、契約書・設備表・やり取りを一緒に保管します。
- 連絡を受けたら、責任や費用を即断せず、事実と条項を確認します。
1.起こりやすい行き違いを、約束と照合する
| 連絡の内容 | まず確認する資料・状況 |
|---|---|
| 設備が動かない | 設備表、作動確認日、引渡し時の状態、保証の有無 |
| 雨漏りや排水不良がある | 告知内容、過去の修理記録、発見日時、発生箇所 |
| 家具や物が残っている | 残す物・撤去する物の合意、室内外の写真 |
| 税金や管理費の精算が違う | 契約上の起算日、精算書、請求明細、支払記録 |
「引き渡したから関係ない」「故障したから全額払う」と、どちらかに即断しないことが重要です。契約で何を合意し、実際にどの状態だったかを確認します。
2.引渡し前に、室内と敷地を一周する
家具を搬出した後は、収納の奥、物置、庭、バルコニー、床下収納などに忘れ物がないか確認します。残してよいと合意した物は、写真と名称を対応させて記録します。「使える物だから喜ばれるだろう」と勝手に置いていかないようにしましょう。
設備は、契約で定めた範囲に沿って確認します。リモコンや取扱説明書、保証書があるかも見ます。引越し直前に新たな不具合が分かったら、自己判断で伏せず、不動産会社に連絡して扱いを相談してください。
集合住宅では、鍵のほかに宅配ボックスや駐車場のカード等があることもあります。どの物をいくつ引き継ぐかを数え、不要な個人情報や登録アカウントを残さないよう確認します。
3.口頭の確認を、後から分かる記録にする
引渡し時の写真は、日付と場所が分かる形で保存します。ただし、写真だけでは故障の有無や原因をすべて証明できません。設備表、修理内容、買主への説明、確認した範囲を合わせて残します。
- 売買契約書、重要事項説明書、物件状況報告書、設備表
- 修繕の見積書・請求書・写真・保証書
- 引渡し確認書、鍵等の受領記録、精算書
- 条件変更について合意したメールや書面
契約後に約束が変わった場合は、元の書類との関係を明確にします。「担当者には話した」という状態だけでなく、双方の合意を確認できる形にしておくことが大切です。
4.買主から連絡が来たときの進め方
- 発見日時、症状、発生箇所、被害の広がり、写真等を確認する。
- 仲介した不動産会社に連絡し、契約書や告知内容と照合する。
- 現地確認や専門業者の調査の必要性、連絡窓口を相談する。
- 修理の範囲と負担について合意し、記録を残して対応する。
水漏れなど被害の拡大を防ぐために緊急対応が必要な場合は、まず安全確保と応急措置を優先します。その場合も、可能な範囲で写真や交換部品、業者の所見を残し、速やかに関係者へ連絡します。
調査する前に大規模な工事を進めると、原因や当初の状態が分からなくなることがあります。一方で、急ぐべき応急措置まで待たせることも適切ではありません。緊急性と証拠の保存を分けて考えます。
5.責任の有無は、症状だけでは決まりません
契約不適合責任は、引き渡した物件が契約の内容に合っていたかという問題です。引渡し後に初めて発生した原因による故障や、契約で前提とした経年変化とは、扱いが異なる場合があります。
通知期間、免責、設備についての特約なども確認が必要です。免責条項があっても、知っていた事実を告げていなかった場合など、責任を免れないことがあります。契約の当事者や取引の種類によって法的な制限も変わります。
請求内容や原因について争いがあるときは、不動産会社に事実整理を依頼し、法的判断は弁護士へ相談してください。感情的なやり取りを重ねず、窓口を整理することが解決に向けた土台になります。
引渡しまでの確認も含めて、売却を進めましょう
売却の準備では、広告に載せる情報だけでなく、将来引き継ぐ資料を集めておくことが役立ちます。A-LINEでは、さいたま市緑区・東浦和の不動産売却について、契約条件と引渡し準備を整理します。すでに売却した物件の問題は、まず仲介した会社と契約内容を確認することをおすすめします。

















