A-LINE / 不動産売却ガイド
「親の家を手放すのは寂しい」「でも、この先住む予定はない」。相続した実家には、金額だけでは整理できない気持ちがあります。急いで一つに決める前に、使う予定、準備費用、管理できる人を並べてみましょう。この記事では三つの選択肢を同じ条件で比較します。
編集:株式会社A-LINE
更新:2026年9月24日
選ぶ前に考えたい3つのこと
- 使う人と時期を具体化する。 「いつか住む」を、実現できる予定へ近づけます。
- 貸す場合は初期費用と空室も計算。 家賃の全額が手元に残るわけではありません。
- 保留するなら見直す時期を決める。 管理の担当と予算もセットで考えます。
1.まず、家族の希望を書き出す
住む可能性がある人、住み始めたい時期、仕事や通学、必要な改修を整理します。希望する人がいても、現在の住居をどうするか、改修費を負担できるかが未定なら、その点を次の検討事項にします。
相続した人が複数いる場合は、住む人の希望だけでなく、他の人が現金化を希望する理由や、管理への関わり方も共有してください。法律上の取得や配分は別途整理する必要があり、家族会議のメモだけで権利関係が確定するわけではありません。
2.三つの選択肢を同じ土台に置く
| 選択肢 | 判断に必要な情報 |
|---|---|
| 売る | 現況での見込み額、費用・税を考慮した手残り、引渡し時期 |
| 貸す | 賃料の見込み、改修費、空室期間、管理・修繕費、契約の種類 |
| 残す | 年間維持費、利用の予定、管理担当、将来の改修や処分費 |
比較する期間をそろえることも大切です。売却は一度の収支、賃貸は毎年の収支なので、家賃の一年分と売却額を並べるだけでは判断しにくくなります。数年後の利用予定を踏まえ、初期費用、途中の支出、最後の状態まで整理します。
3.「貸せば収入になる」の前に調べること
賃貸にするなら、雨漏りや設備の状態、安全に使えるか、地域の借り手の需要を確認します。募集賃料と実際に決まる賃料は同じとは限らず、募集期間中の維持費も必要です。設備が故障したときの対応者と、修繕資金を用意できるかも考えましょう。
将来家族が戻る予定なら、契約の種類が重要です。普通借家では、貸主の希望だけで契約終了や退去を実現できるとは限りません。定期借家は一定の方式や説明などが必要な制度で、契約期間を書けば自動的に成立するものではありません。利用予定を伝え、不動産会社や法律専門家と契約条件を確認してください。
相続空き家の税の特例には、相続後の利用に関する条件があります。短期間の賃貸でも売却時の適用に影響し得るため、「少し貸してから売る」案は先に税理士へ相談します。
4.残すなら、維持する仕組みをつくる
建物を残す判断には、固定資産税等、保険、除草、清掃、点検、小修繕、現地までの交通費を含めます。毎年決まって出るお金と、急に発生する修繕費を分けると準備しやすくなります。
見回り担当が病気や転居で通えなくなったときの代替先も決めておきます。家族の善意だけに頼ると、管理負担が一人へ偏る場合があります。「次の春までに利用予定を確認する」など、方針を見直す日を設定しておくと、保留がそのまま放置に変わることを防げます。
5.売却するときも、残せるものを考える
売却は思い出をすべて失うことと同じではありません。写真を撮る、思い出の品を持ち帰る、家族で最後に訪れるなど、気持ちを整理する方法があります。家財整理や引渡し日を決める前に、残したいものを家族で確認しましょう。
売却査定は「売ると決めた人だけ」の準備ではありません。売却した場合の見込みを知ることで、貸す・残す場合の負担との比較ができます。ただし査定額は成約保証ではなく、調査範囲や条件もあわせて確認します。
比較のために揃えたいメモ
- 家族が使う可能性と、その時期を書く。
- 建物の状態と必要そうな修繕を整理する。
- 売却査定と賃貸の収支見込みを、同じ資料で相談する。
- 家族が負担できる金額と管理の時間を確認する。
- 足りない情報と、次に判断する日を決める。
さいたま市緑区・東浦和でも、道路や間取り、設備によって選択肢は変わります。A-LINEでは、ご家族の予定を伺い、売却と保有の条件を比較します。相続した実家の名義・片付けの確認もご活用ください。

















