どうして今、お米が高くなっているの?—価格高騰の背景と“コメ不足”の真相とは| | 【仲介手数料無料】さいたま市緑区・東浦和の不動産情報ならA-LINE(エーライン)
どうして今、お米が高くなっているの?—価格高騰の背景と“コメ不足”の真相とは
こんにちは、さいたま市緑区東浦和の不動産会社A-LINE(エーライン)です!
最近スーパーやドラッグストアで、「あれ?お米ってこんなに高かったっけ…」と感じた方、多いのではないでしょうか?
2024年~2025年にかけて、お米の価格が全国的に上昇しており、「コメ不足なのでは?」といった声も聞かれるようになってきました。
しかし、結論から言えば、物理的な「コメ不足」ではなく、“需給バランスの変化”と“政策・気候の影響”が価格高騰の主因です。
今回は、報道や農林水産省のデータをもとに、なぜお米が高騰しているのか、その背景を正しく理解するための記事をお届けします。
1. 「コメ不足」は本当か?
まず、「お米が足りないのでは?」という不安について。
実際には、全国的なコメの在庫量は依然として一定水準を保っており、昭和の“平成の米騒動”のような深刻な不足は起きていません。
ではなぜ「コメ不足のような状態」が起きているのかというと、主に以下のような理由が複雑に絡み合っているのです。
2. 米価高騰の主な理由
① 生産調整の影響(減反政策の終了後)
長年続いていた「減反政策(生産調整)」が見直され、農家が自由に作付けを判断できるようになった結果、飼料用米や他の作物への転作が進んだ地域では、食用米の供給量が一部で減少しました。
とくに北海道や東北の一部では、人手不足や経営効率化を理由に食用米の栽培を控える動きも見られます。
② 天候不順・気候変動
2023年は、東北・北陸地方を中心に高温障害が頻発しました。猛暑の影響で、「白未熟粒(しらみじゅくりゅう)」と呼ばれる品質の落ちた米が増え、全体的な“良質米”の収穫量が減少しました。
これにより、特Aランクなどの高品質米の出回り量が減少し、価格が上昇しています。
③ コロナ後の需要回復と外食・輸出増加
コロナ禍で一時的に落ち込んでいた外食や観光業が回復し、業務用米の需要が一気に戻ってきました。
さらに、和食ブームにより海外への米の輸出量も増加傾向にあり、国内向けの流通量が相対的に減ったことも影響しています。
④ 肥料・資材費の高騰
農業においても、肥料・燃料・農機具・包装資材などのコスト上昇が大きな問題です。
農家の採算が悪化しており、収量が減ったとしても価格を上げざるを得ない状況が生まれています。
3. 2024年度のコメ市場価格はどうなっているか?
農林水産省が発表している米の価格動向によれば、
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2024年秋収穫分のコシヒカリ(主食用米)の相対取引価格は、1俵(60kg)あたり1万5,000円を超える水準にまで上昇。
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一般的なスーパーでの5kgあたりの販売価格も、2023年と比較して300〜600円ほど高くなっている傾向があります。
こうした背景には、「特定ブランド米に需要が集中」「安価なブレンド米が不足」といった要因も影響しています。
4. 今後の見通しは?この高値はいつまで続く?
2025年の作付けにおいても、気象リスクや生産コストの上昇、輸出増が続く限り、米価は高止まりの傾向が続くと予測されています。
ただし、国としては主食用米の安定供給を守るために、農家への支援や備蓄米の活用策などを調整しており、「急激な供給危機」は起きにくいと見られます。
5. 私たちができること
● 地元産米を選ぶ
地元の農家が丹精込めて育てたお米を選ぶことで、地域の農業を支えることができます。A-LINEのある埼玉県でも、彩のかがやき、彩のきずななど魅力ある地場米が豊富です。
● 精米のタイミングを工夫する
買い置きの量を調整しながら、価格が安定している時期にまとめ買いをするのも一つの手です。
● 少し高くても「美味しいものを大切に味わう」
高騰する中でも「食べるありがたみ」や「日本の農業への感謝」を再確認する機会にもなります。
まとめ:一時的な価格ではなく、「食の未来」を見つめよう
お米の価格が高騰する今、単なる「値上がり」に目を向けるのではなく、その背景にある農業の現実、自然環境の変化、そして私たちの“食と暮らしのつながり”を考えるきっかけにしてみませんか?
不動産とお米。一見無関係に見えるかもしれませんが、「地域をつくり、守る」という視点では深くつながっています。
私たちA-LINEは、「暮らしの根っこ」に関わることを、これからも丁寧に伝え続けていきます。
不動産に関するご相談は東浦和駅徒歩11分、年中無休のA-LINEまでご相談ください。
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ページ作成日 2025-05-27
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